HOME / ブログ / “売れるLP”の方程式を公開 2025.12.06 BRANDING SNS運用ブランディング “売れるLP”の方程式を公開 ── デザインより先に決めるべき「6つの構成」**「LPを作ったけれど、思ったほど売れない」この相談は、業種を問わず非常に多く寄せられます。 デザインも綺麗。写真もプロ品質。商品も悪くない。 それでも売れない理由は明確です。LPが“購買の流れ”として設計されていない からです。 売れるLPは、センスではなく構造で決まります。今回は、私が実務で必ず使っている「売れるLPの6つの構成」 を公開します。 ■ なぜLPは「デザイン」から作ると失敗するのか 多くのLP制作は、いきなりデザインから始まります。・かっこいいファーストビュー・映える写真・おしゃれな配色 しかしLPの役割は、“理解 → 共感 → 納得 → 行動” をつくること。見た目が良くても、この流れが設計されていなければ、人は動きません。LPはアートではなく、設計図です。 ■ “売れるLP”に共通する6つの構成 売れているLPには、必ず次の6要素が順番通りに並んでいます。① ファーストビュー:1秒で価値が伝わるか最初に見るのは、商品ではありません。「自分に関係があるかどうか」 です。ここで伝えるべきは3点だけ。・誰のための商品か・どんな悩みを解決するのか・他と何が違うのか情報は削るほど強くなります。② 課題の言語化:顧客の“心の声”を代弁する次に必要なのは、共感です。・こんな悩みありませんか?・実は多くの人が○○で困っていますこのパートで重要なのは、企業の言葉ではなく、顧客の言葉で書くこと。「そう、それそれ」と思わせられた時点で、LPは半分成功です。③ 解決策の提示:なぜこの商品なのかここで初めて商品を登場させます。ただし、「これが商品です」と説明してはいけません。正しくは、「その悩みを、こうやって解決します」。商品の特徴は、すべて“課題解決”に紐づけて語ります。④ 信頼の裏付け:不安を消すパート人が買わない理由の多くは、不安です。・本当に効果ある?・自分に合う?・怪しくない?ここで使うのが・実績・数字・お客様の声・メディア掲載・制作背景感情を冷静に戻すパート と考えると分かりやすいです。⑤ 比較・優位性:選ぶ理由を明確にする人は必ず比較します。だからこそ、比較される前提で設計する必要があります。・他社との違い・選ばれる理由・あえてできないことこのパートがあることで、購入の迷いが一気に減ります。⑥ 行動導線:迷わせず、背中を押す最後は、行動です。・何をすればいいか・どれを選べばいいか・今買う理由は何かここでは・プランを絞る・表現をシンプルにする・安心材料を添えることが重要です。 ■ SNS・広告からLPにつながらない理由 「広告は回っているのに、LPで離脱される」この原因の多くは、世界観の分断 です。・SNSでは共感・広告では期待・LPでは説明この切り替えが急すぎると、人は冷めます。 ■ SNS・広告・LPは“1つの物語”であるべき 売れる導線は、次のように設計されています。・SNS:共感・興味・広告:問題提起・期待・LP:納得・決断つまりLPは、突然売る場所ではなく、物語の最終章。LP単体で考えるのではなく、前後の文脈とセットで設計することが重要です。 ■ “売れる文章”に共通する特徴 売れるLPの文章には、次の共通点があります。・専門用語を使わない・1文が短い・感情 → 理由 →事実の順・主語は常に「あなた」上手い文章より、理解しやすい文章 が売れます。■ LPは「作って終わり」ではないLPは完成品ではありません。検証する前提の仮説 です。・ファーストビューを変える・キャッチコピーを変える・順番を入れ替えるこの改善を繰り返すことで、LPは“売れる資産”に育っていきます。 ■ まとめ:“売れるLP”は設計で決まる 売れるLPに必要なのは、特別なデザインセンスではありません。・顧客理解・感情の流れ・構造設計 この3つが揃えば、LPは確実に成果を出します。 【次回予告】 次回は、「ブランドコンセプトは“3行で十分”」 をテーマに、複雑になりがちなブランド設計を、誰でも使えるシンプルな言語化メソッドとして解説します。 北川 聡ブランディング・事業戦略コンサルタントStrategy-Design株式会社大学卒業後、不動産投資会社にて事業分析と投資スキーム構築に携わる。その後、家業である和菓子店に戻り、オンライン通販会社を立ち上げ、ECを軸にした新しい販売モデルを構築。家業を継承後は、和洋菓子ブランド 「吉祥菓寮」 を創設し、事業規模を約20倍・国内9店舗へと成長させるブランドへ育て上げた。事業売却後は、自身が培ってきたブランド構築・事業運営・組織づくりの経験をもとに、IT領域に強みを持つ吉田との出会いをきっかけに ストラテジーデザイン株式会社 に参画。以降、ブランディング・事業戦略・海外展開支援の分野で、「日本から世界へ繋がるブランドをつくる」 をテーマに、企業や商品の発展に尽力している。 PREVIOUS BACK TO LIST BACK TO LIST